この前の続き。CI/CD環境の構築に向けて、良さそうなサービスを探す。
CI/CDと聞いて真っ先に思いつくのはJenkinsだが、オンデマンドに構築できるほど私のプライベート環境は充実していないので却下。外部サービスで検討する。
調査・知っている範囲で、以下のサービスをピックアップした。
- Github Action
- Circle CI
- TravisCI
- Bitrise
で、結論としてBitriseで進めることにした。
理由としては
- Bitriseはモバイルアプリ(特にAndroid)のインテグレーション(単体テストなど)、デプロイ(apkやaabの生成、GooglePlayStoreへのアップロード)が初期状態でほぼ構築済み。ユーザーは必要なパラメーターを入力するだけでほぼ実現できる。
Bitrise以外のサービスについては
- GitHubActionはリポジトリをpublicにしたいという要件を満たせない。署名キーや広告IDは秘匿にできるにせよ、それにより生成されたバイナリが表に丸見えになりうる。やり方次第かもだが、バイナリを生成するワークフローを表に見せたくない…。
- CircleCIはfastlaneの導入が必要になる。iOSアプリ開発者だと、コマンド一つでipaを生成するために導入したりなど比較的馴染みのあるツールだが、AndroidでCI/CDするためだけにわざわざ導入したいと思わない。
- 残るTravisCIがBitriseの対抗馬となったが、導入の容易さから結果としてBitriseに軍配があがることとなった。
ただし注意事項として、Bitriseは1アカウントにつき処理できるジョブやタスクの回数?リソースの使用量?に制限がある。無料アカウントでは、毎月「300クレジット」という単位でサービスを利用できるが、これを越えると次のクレジット支給まで使えなくなる様子。
正直どんなもん?というところだが、(構築後日談として)1回のワークフロー(ビルドをするためのセットアップからビルド完了までの一連の流れ)を処理するのに大体10クレジット程度を消費しているため、30日間ではおよそ30回しか利用できない、ということになる。
とはいえ「プライベートで回している開発フローで、複数のプロジェクトを加味する必要があるとはいえ1ヶ月に30回もリリースビルド→デプロイすることあるか…?」と考えると、これが制限となってしまうことは稀になりそうだ。
というわけで今回はCI/CD環境を構築するためのサービスの選定とその理由について投稿した。次回はBitriseを利用したAndroidアプリのデプロイ環境の構築について投稿予定だ。