2023年7月29日土曜日

Android 環境変数や定数を build.gradleに持たせる実装を解説

どうも。どっことです。今回は環境変数や定数を build.gradleで管理する実装を解説します。

build.gradleで環境変数・定数を管理する実装

Gradleが自動生成してくれるBuildConfigを使うことで、buildTypesproductFlavorごとに初期値や定数値を持たせることができます。よくあるのはAPIのドメインや、広告IDの切り分けなどですね。開発版(buildType:debug)とリリース版(buildType:release)で開発用と本番用で切り替えるなどに利用できます。今回はBuildConfigにアプリ内で参照できるパラメータを乗せる実装を解説します。

BuildConfigに定数を乗せる実装

buildTypes(debug/release)ごとに定義する場合は以下でOKです。

  • defaultConfigに初期値を設定する。
  • buildTypesごとに定数の値を上書き設定する。
android {
  // ...
  defaultConfig {
      // buildTypesで上書きがなかった場合に設定される値
      buildConfigField "String", "AD_UNIT_ID", "\"とりあえずな広告ID\""
  }
  // ...

  buildTypes {
    release {
      // 本物の広告IDを上書きして定義
      buildConfigField("String", "AD_UNIT_ID", "\"本物の広告ID\"")
      ...
    }
    // とりあえずな広告IDをdefaultConfigに書いていますが、
    // debugブロックに書いて、defaultConfigは空文字などを指定しても問題ありません。
  }
}

あとは上記の定数を使いたいところで、以下ように参照すれば値を取得することができます。

const val AD_UNIT_ID_SIDE_BAR = BuildConfig.AD_UNIT_ID

まとめ

今回は、BuildConfigに定数を持たせる実装について解説しました。同じアプリでも開発環境やクライアントに見せる版、一般公開版など種別がさまざまになることが多いと思います。このような機能を利用して、ソースコード上に煩わしい実装が増やさないように心がけましょう。

参考

移行予定

どうも。どっことです。 タイトルの通りですが、諸事情により GitHubPage に移行予定です。 https://mkt120.github.io/ この備忘録に記載の内容を転記しつつ、今後はこちらのページを更新していく予定です。