2024年11月4日月曜日

Android 追加読み込みListViewを実装する方法を解説

どうも。どっことです。今回はListViewに追加読み込みする機能を実装する方法について解説します。

追加読み込み機能を持つListView

またまた、いにしえのListViewに関する解説です。RecyclerViewはカスタマイズ性に長けていますが、「単に一覧で表示してくれればいい」程度であれば、シンプル実装できるListViewもまだまだ使い道のあるコンポーネントかと思います。今回はそんなListViewで、追加読み込みをする機能の実装について解説しようと思います。

追加読み込みListViewを実装する

実装手順は以下の通りです。

  1. 読み込み表示Viewを実装する
  2. 読み込み表示Viewを表示する
  3. 読み込み処理タイミングを検知する

順番に解説していきます。

読み込み表示Viewを実装する

まずは読み込み表示用のViewを実装します。一般的にはプログレスを表示する形かと思いますので、そのViewを用意しておきます。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<FrameLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="50dp">

    <ProgressBar
        android:layout_width="match_parent"
        android:layout_height="match_parent" />

</FrameLayout>

読み込み表示Viewを表示する

次に読み込み表示用Viewの表示処理を実装します。ListViewにはFooterViewとしてViewを追加することができるので、ここに読み込み表示Viewを設定します。

listView.addFooterView(createFooterView())
fun createFooterView(): View {
    return layoutInflater.inflate(R.layout.view_progress, null)
}

読み込み処理タイミングを検知する

読み込み処理を実装します。OnScrollListener#onScrollを使って、スクロールが最下部に来た時を検知し、読み込み処理を実施します。

listView.setOnScrollListener(object : OnScrollListener {
    override fun onScrollStateChanged(view: AbsListView?, scrollState: Int) {
        // ここでは気にしない
    }
    override fun onScroll(view: AbsListView?, firstVisibleItem: Int,visibleItemCount: Int, totalItemCount: Int) {
        if (totalItemCount == firstVisibleItem + visibleItemCount) {
            // todo:すべての要素が表示されたので、追加読み込みを処理する
        }
    }
}

onScrollStateChangedが気になる人は、判定処理をあらかじめ実装したinterfaceを定義して、そちらを渡すような実装としても良いかもしれません。

interface OnBottomScrolledListener : OnScrollListener {
    /**
     * 最下部までスクロールされたことを検知
     **/
    fun onScrolledToBottom()

    override fun onScrollStateChanged(view: AbsListView?, scrollState: Int) {
        // ここでは気にしない
    }
    override fun onScroll(view: AbsListView?, firstVisibleItem: Int, visibleItemCount: Int, totalItemCount: Int) {
        if (totalItemCount == firstVisibleItem + visibleItemCount) {
            onScrolledToBottom()
        }
    }
}
listView.setOnScrollListener(object : OnBottomScrolledListener {
    override fun onScrolledToBottom() {
        // 最下部までスクロールされたことを検知したので、追加読み込みする
    }
}

また「読み込んだ結果、追加分が0件だった」場合に再度読み込み処理が実施されないよう、フラグなどでの管理も入れておきます。

listView.setOnScrollListener(object : OnBottomScrolledListener {
    override fun onScrolledToBottom() {
        if (!isLoadNecessary) {
            // 何もせず終了
            // このタイミングで読み込み表示Viewも消しておきましょう
            listView.addFooterView(null)
            return
        }
        // 最下部までスクロールされたことを検知したので、追加読み込みする
    }
}

まとめ

今回は下スクロールしたら追加読み込みしてくれるListViewについて解説しました。前回の解説でもコメントしましたが、RecyclerViewの登場によりListViewはもはやいにしえのコンポーネントとなっていますが、やはり初期装備が揃ってくれているおかげで実装が簡単という点がAndroidエンジニア初心者には優しいですね。

参考

2024年11月1日金曜日

Android 久しぶりにzxing-android-embedded を使ってみたので紹介

どうも。どっことです。今回はzxingを使ってみたので紹介します。

zxingを使ってQRコード/バーコードリーダーを実装する

一時期流行りましたよね。バーコードとか、 QRコードとか読み取って、いい感じになにかやること。ネイティブアプリで。そんな時に、今回使用したzxingというライブラリが非常に使いやすく、何度も私を助けてくれました。今回は、久しぶりにこのライブラリを使ってQRコード読み取り画面を実装してみたので紹介したいと思います。(最近はAndroid標準のカメラがいろいろ読み取ってくれるからもう出番ないんだよなぁ。。。

zxingの組み込みと実装の手順

ライブラリの追加(app/build.gradleに追記)

ライブラリを追加するので、例の如くapp/build.gradledependenciesに以下を追加します。

dependencies {
  implementation 'com.journeyapps:zxing-android-embedded:4.3.0'
}

AndroidManifest.xmlに追記

今回はライブラリ側で「この制御をいれてね」という案内があるのでそれに従います。

<application android:hardwareAccelerated="true" ... >

実装

ハードウェア(カメラ)の制御や、読み取った時の解析はすべてzxing側でやってくれるので、アプリ側からは呼び出す箇所と、読み取り結果を受け取るところだけを実装すればOKです。こちらも例の如くActivityResultLauncherを使ってライブラリの画面を呼び出し・読み取り結果を制御します。

private final ActivityResultLauncher<ScanOptions> barcodeLauncher = registerForActivityResult(new ScanContract(),result -> {
    if(result.getContents() == null) {
        Toast.makeText(this, "Cancelled", Toast.LENGTH_LONG).show()
    } else {
        Toast.makeText(this, "Scanned: " + result.getContents(), Toast.LENGTH_LONG).show()
    }
})
public void launch(View view) {
    barcodeLauncher.launch(new ScanOptions())
}

まとめ

今回はzxing-androidを使ってみたということで紹介しました。標準の機能が便利すぎるとはいえ、まだまだ使い所はあるかと思いますので、是非参考にしていただければと思います。

参考

2024年7月6日土曜日

Android テストコードの実装について解説

どうも。どっことです。今回は、テストコードの実装について解説したいと思います。

テストコード

テストコードは実機やエミュレータに開発段階のアプリをインストールせずとも、プログラムとしてテストを実行できるようにするものです。テストコードを実装せずとも、世の中に公開するアプリを開発することができるので、より難しい機能の実装や複雑なドメインロジックをプログラムに落とし込むなどのスキルを優先して獲得するというロードマップも考えとしてはあると思います。

ただ、昨今のCI/CDの重要性の高まりを鑑みると、テストコードを実装できることもエンジニアとして必要なスキルとして需要が上がってきているように見受けられます。そしてそんな需要が高まっている一方で、テストコードを実装できるエンジニアはまだまだ多くありません。ぜひテストコードを実装できるようになり、より広い知見をもつエンジニアへと一歩を進めましょう。

説明に入る前に(テストコードの種類)

Androidの開発においては、大きく2種類のテストコードがあります。

ユニットテスト

開発PC上で実行されるテストコードです。Androidの機能に依存しないビジネスロジックやアプリケーションロジックに対するテストコードを実装する際のものとなります。開発PC上で実行されるため、後述のインストルメントテストよりも高速に実行・実施ができます。

インストルメントテスト

実機やエミュレーター上で実行されるテストコードです。こちらは、Androidの機能に依存するUIまわりのテストや、外部機能などとの連携に対するテストコードとなります。より現実に近い環境でのテストとなるため、ユーザーストーリーを意識したテストに向いています。一方で、インストールなどのステップがビルド時に含まれるため、実行時間が比較的遅めになります。

今回は、ユニットテストの実装方法について解説します。

ユニットテストを実装する

ユニットテストの実装方法について、以下の流れで説明します。

  • ライブラリの準備
  • 実装
  • その他
    • Robolecticの紹介

ライブラリの準備

ユニットテストのテストコードを実装するためには以下をbuild.gradleに追加が必要です。プロジェクトを新規作成する際にAndroid Studioが自動で追加している場合がありますので、追加が必要か確認してください。

dependencies {
    testImplementation("junit:junit:4.13.2")
}

実装

それでは実装していきましょう。

テスト対象

テスト対象は以下のクラス・メソッドとします。

class Sample {
   fun test(input: Int?): Boolean {
       if (input == null) {
           throw IllegalArgumentException()
       }
       return input > 0
    }
}

テスト観点

テスト対象となるメソッドは、以下の観点でテストコードを実装することができます。

  • trueが返される確認テスト
  • falseが返される確認テスト
  • 例外が投げられるテスト

上をベースに確認するテストコードを追加していきましょう。

テストクラスを追加する

テストを実装するため、テストクラスを実装します。テスト対象のクラスで option + Enter からCreate Testを選択すればテストクラスを作成できます。SampleTestという名前にすると、testディレクトリに以下のようなクラスが作成できると思います。

class SampleTest {
}

trueが返される確認テストを実装する

まずはtrueが返されることのテストです。

@Test
fun testTrue() {
    val sample = Sample()
    val value = sample.test(1)
    Assert.assertEquals(value, true)
}

以降の実装も同様ですが、テストメソッドを実装し@Testアノテーションを付与します。

そして、実際にテストしたい内容を実装します。今回は、入力値に1以上を指定した場合はtrueが返却されるので、それを確認するためのテストを実装します。

falseが返される確認テストを実装する

次にfalseが返されることのテストです。

@Test
fun testFalse() {
    val sample = Sample()
    val value = sample.test(0)
    Assert.assertEquals(value, false)
}

同様に、falseが返却されるケースを実装します。入力値に0以下を指定した場合はfalseが返却されるので、それを確認するためのテストを実装します。

例外が投げられるテストを実装する

そして、例外が投げられることのテストです。

@Test(expected = IllegalArgumentException::class)
fun testException() {
    val sample = Sample()
    sample.test(null)
    Assert.fail()
}

例外が発生するテストは@Testアノテーションのパラメータexpectedを指定します。そのパラメータには発生する例外のクラスを指定します。

また、例外が発生しなかった場合がテストがNGとなるように、例外がthrowされる直後のタイミングでAssert.fail()を実装しておきます。

これにて、該当クラスメソッドのテストが実装できました。あとはテストを実行すれば期待した結果になるかを確認する処理が実行されます。

その他

ここまでテストコードの実装について解説しましたが、実は1点問題があります。ユニットテストは開発PC上で実行されますが、その都合により、AndroidSDKに含まれる機能を利用することができません。これが結構ネックになり、例えばよくある実装の一つであるFragmentのインスタンス生成メソッドは、Fragmentやそれに渡すBundleがAndroidSDKに含まれるものなので、テストコードを実装することができません。

ではどうするかというと、一つはインストルメントテストで実装することです。実機やエミュレーター上でテストすることで、テストコードを実行することができます。

もう一つはRobolectricを利用することです。RobolectricはユニットテストでもAndroidSDKに含まれる機能を利用することができます。

Robolectricの紹介

今回は説明を省略しますが、公式サイトを紹介します。またRobolectricの利用方法についても、後日解説を予定しています。

まとめ

今回はテストコード、特にユニットテストの実装方法について解説しました。テストコードやその実装の重要性は今後も高いものと予想されるので、今後もこれをテーマとした投稿をしていこうと考えていますので、よろしくお願いします。

参考

2024年6月30日日曜日

Android FlexboxLayoutの使い方を解説

どうも。どっことです。今回はFlexboxLayoutの使い方を解説します。

FlexboxLayoutを使う

タグやキーワードの一覧などに、Webサイトの見せ方の一つとして利用されている表示方法ですが、AndroidでもFlexboxLayoutというViewGroupで同様の表示が提供されています。今回はこちらのコンポーネントの使い方について解説します。

FlexboxLayoutを使ったレイアウトの実装方法

以下の順で利用方法について解説します。

  • ライブラリを追加する。
  • FlexboxLayoutをレイアウトとして利用する。
  • 表示確認

ライブラリを追加する

ライブラリを追加します。build.gradledependenciesに以下を追加します。

dependencies {
  implementation 'com.google.android.flexbox:flexbox:3.0.0'
}

FlexboxLayoutをレイアウトとして利用する

FlexboxLayoutをレイアウトとして利用します。LinearLayoutやConstraintLayoutと同様に、レイアウト内に組み込みます。

<com.google.android.flexbox.FlexboxLayout
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent"
    app:flexWrap="wrap">

    <TextView
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:text="テキスト1"
        android:padding="16dp"/>

    <TextView
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:text="テキスト2 少し長め"
        android:padding="16dp" />

    <TextView
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:text="テキスト3"
        android:padding="16dp" />

    <TextView
        android:layout_width="wrap_content"
        android:layout_height="wrap_content"
        android:text="テキスト4 長くなったら折り返される"
        android:padding="16dp" />
            
</com.google.android.flexbox.FlexboxLayout>

このときFlexboxLayoutの属性にはapp:flexWrap="wrap"を設定してください。このとき、appのnamespaceが定義されていないせいで赤文字表示される場合はnamespace定義を追加してください。(ctrl + Enter で大体解決してくれる)

表示確認

上記で実装すると、以下のように表示されます。

長いテキストが設定されているTextViewが折り返された位置で表示されているのが見てわかると思います。

まとめ

今回はFlexboxLayoutの使い方について解説しました。

参考

2024年6月29日土曜日

Android RecyclerView コンテンツをドラッグ&ドロップする実装を解説

どうも。どっことです。今回はRecyclerViewを使ったコンテンツのドラッグ&ドロップの実装方法について解説します。

ドラッグ&ドロップ機能を持ったRecyclerView

RecyclerViewの一番の利点は、拡張性に富んでいることだと思います。RecyclerViewが登場する以前では、ListViewがシンプルにコンテンツ一覧を表示する機能を担っていました。実装難易度もそこまで高くなく、単に一覧表示をさせるものであれば、今でもこれで十分です。しかし、より便利に、より良いUXを提供することを考えるとListViewではもうまかないきれないです。RecyclerViewは、拡張しやすいコンポーネントとして出てきたもので、今回のような機能はまさにRecyclerViewが活きるパターンの一つだといえます。

RecyclerViewにドラッグ&ドロップを実装する

それでは実装手順を解説します。

  1. ItemTouchHelperインスタンスを実装する。
  2. ItemTouchHelperRecyclerViewにアタッチする。

順番に解説していきます。

ItemTouchHelperインスタンスを実装する

まずはItemTouchHelperを実装します。

ItemTouchHelperは、今回のドラッグ&ドロップをはじめとするユーザ操作を司るヘルパークラスとなっています。今回のドラッグ&ドロップでは、SimpleCallBack#onMove,SimpleCallBack#onMoved, SimpleCallBack#isLongPressDragEnabledのコールバックに追加実装が必要となってきます。

早速サンプルを載せます。

ItemTouchHelper(object : SimpleCallback(UP or DOWN, 0) {
    override fun onMove(
        recyclerView: RecyclerView,
        viewHolder: RecyclerView.ViewHolder,
        target: RecyclerView.ViewHolder
    ): Boolean {
        // 特定のコンテンツがドラッグされようとしている 
        val fromPosition = viewHolder.adapterPosition
        val toPosition = target.adapterPosition
        recyclerView.adapter?.notifyItemMoved(fromPosition, toPosition)
        // ドラッグしてOKなら true を, NGなら false を返す
        return true
    }

    override fun isLongPressDragEnabled(): Boolean {
        // 長押しされた。ドラッグ&ドロップを有効にする
        return true
    }

    override fun onSwiped(viewHolder: RecyclerView.ViewHolder, direction: Int) {
        // 呼ばれない
    }

    override fun onMoved(
        recyclerView: RecyclerView,
        viewHolder: RecyclerView.ViewHolder,
        fromPos: Int,
        target: RecyclerView.ViewHolder,
        toPos: Int,
        x: Int,
        y: Int
    ) {
        super.onMoved(recyclerView, viewHolder, fromPos, target, toPos, x, y)
        // コンテンツがドラッグ&ドロップされた。
    }
})

まずSimpleCallBack#isLongPressDragEnabledでは、ユーザがコンテンツを長押しした時にドラッグ&ドロップを開始するかどうかを返します。trueなら開始する、falseならしないということになります。今回は簡単のため、trueを返すようにしています。

onMoveコールバックでは、ユーザのドラッグによりコンテンツをドラッグさせても問題ないかをチェックします。同じRecyclerView内に複数の種類のコンテンツが表示されている場合=並び替えをさせたくない場合はここでfalseを返すことで、そのドラッグ&ドロップを無効にすることができます。

そしてonMovedコールバックは、実際にコンテンツのドラッグ&ドロップが行われたタイミングでここの処理が呼び出されます。このタイミングで、コンテンツの要素を渡された引数の内容をもとに更新してあげるのがよいでしょう。

ItemTouchHelperをRecyclerViewにアタッチする

あとは実装したItemTouchHelperRecyclerViewにアタッチするだけです。Activity#onCreatedFragment#onViewCreatedあたりで以下を読んであげれば問題ありません。

itemTouchHelper.attachToRecyclerView(recyclerView)

まとめ

今回はRecyclerViewを使ったコンテンツのドラッグ&ドロップの実装方法について解説しました。RecyclerViewは拡張性が高く、今回以外の拡張も豊富に取り揃えているので、今後もテーマにしていきたいと思います。

参考

2024年6月23日日曜日

Android RecyclerViewを使ったコンテンツ一覧の実装方法を解説 その2

どうも。どっことです。今回はRecyclerViewをより実用的に利用する場合の実装方法について解説します。

RecyclerViewでのコンテンツ一覧のカスタマイズ

前回の解説では、RecyclerViewの必要最低限の実装について解説しました。しかしこれだけでは実用性に欠いており、より実用に近いケースが必要なことを課題として挙げていました。

今回は前回に挙げた課題、つまり以下の内容を解説していきたいと思います。

  • 表示要素を動的にする。
    • データベースやAPIから取得した情報を一覧に表示するようなケースを解説します。
  • クリックしたらその要素に対応する画面を表示したい。(クリックリスナーの制御)
    • RecyclerViewで表示しているコンテンツに対応するページに遷移させる実装を解説します。

それぞれ解説します。

RecyclerViewの表示要素を動的に制御する

実装の手順は以下の通りです。

  1. CustomAdapterのコンストラクタに表示要素のリストを追加する。
  2. getCount()メソッドを修正する。
  3. 表示要素の配列を使ってonBindViewHolder()でViewをカスタマイズする。

順番に解説していきます。

CustomAdapterのコンストラクタに表示要素のリストを追加する

CustomAdapterに、表示要素を管理するリストを渡します。今回はToDoリストを意識して以下のTodoクラスをあらかじめ用意します。

data class Todo(val id: Int, val title: String)

このデータのリストをCustomAdapterのコンストラクタで渡します。

class CustomAdapter(private val list: List<Todo>) : RecyclerView.Adapter<ViewHolder>()

getCount()メソッドを修正する

表示要素の数を設定します。表示要素は前項のリストの要素数と同じになるはずです。

override fun getItemCount(): Int {
    return list.size
}

表示要素の配列を使ってonBindViewHolder()でViewをカスタマイズする

ViewHolderに表示要素を反映していきます。onBindViewHolderでは表示要素の位置がパラメータとして参照できるのでそれを使って表示要素にアクセスします。

override fun onBindViewHolder(holder: ViewHolder, position: Int) {
    if (holder is CustomViewHolder) {
        val todo = list[position]
        holder.textView.text = todo.title
    }
}

クリックしたらその要素に対応する画面を表示する

実装手順は以下の通りです。

  1. タップ時のインターフェースを用意する。
  2. Viewがタップされた時の処理を追加する。
  3. CustomAdapter内でViewがタップされた時の処理を設定する。

こちらも順に解説します。

タップ時のインターフェースを用意する

Viewがタップされた時に、ActivityFragmentに必要な情報を渡すためのインターフェースを実装します。Todoクラスのデータを渡すように定義します。

interface ToDoClickListener {
    fun onClickToDo(todo: Todo)
}

このインターフェースをCustomAdapterのコンストラクタに追加します。

class CustomAdapter(
    private val list: List<Todo>,
    private val listener: ToDoClickListener
) : RecyclerView.Adapter<ViewHolder>() {

Viewがタップされた時の処理を追加する

Viewがタップされた時の実装をします。Todoデータへのアクセスが必要なので、この処理もonBindViewHolderに実装するとハマることなく実装できます。


override fun onBindViewHolder(holder: ViewHolder, position: Int) {
    if (holder is CustomViewHolder) {
        val todo = list[position]
        holder.textView.text = todo.title
        holder.itemView.setOnClickListener {
            listener.onClickToDo(todo) // 要素がタップされたら、それに対応するTodoデータを渡す
        }
    }
}

CustomAdapter内でViewがタップされた時の処理を設定する

Viewがタップされた時に、インターフェースから渡された情報を使って必要な処理をするよう実装します。例えば、渡されたTodoデータを渡す形で、詳細画面に実装するなどでしょうか。インターフェースの実装はActivityFragmentに実装しても良いですし、実装した無名オブジェクトを渡しても問題ありません。今回は無名オブジェクトを渡します。


val adapter = CustomAdapter(listOf(
    Todo(0, "買い物"),
    Todo(1, "掃除"),
    Todo(2, "洗濯")
), object : ToDoClickListener {
    override fun onClickToDo(todo: Todo) {
        // 画面に反映、画面遷移など必要な処理を実装する
    }
})

まとめ

今回はRecyclerViewをより実用的に利用する場合の実装方法について解説しました。RecyclerViewによるコンテンツ表示はカスタマイズ性が高く、さまざまな利用パターンに当てはめられるので、今後もRecyclerViewによるコンテンツ表示について解説していきます。

2024年6月22日土曜日

Android 通知領域に通知を表示する方法を解説

どうも。どっことです。今回は、通知を実際に表示する実装方法を解説します。

通知領域に通知を表示する

通知チャンネルも実装できて、いよいよ通知を表示する方法まで来ました。さっそく実装方法を解説していきます。

通知を表示する実装の流れ

  • AndroidManifest.xmlにパーミッションの追加
  • 通知の表示の許諾確認
    • 拒否された時はさらに確認
  • 通知の表示処理

AndroidManifest.xmlにパーミッションの追加

まずはAndroidManifest.xmlに今回の通知表示に必要となるpermission.POST_NOTIFICATIONSの権限を追加します。このpermission.POST_NOTIFICATIONSが実装時に忘れやすいので、実装時にはぜひ備忘録としてご確認いただけると嬉しいです。

<uses-permission android:name="android.permission.POST_NOTIFICATIONS" />

通知の表示の権限許諾確認

権限許諾ですが、実装方法は通常のパーミッションチェックと同様です。つまりregisterForActivityResultを使ってlauncherを生成し、Manifest.permission.POST_NOTIFICATIONSの許諾確認をします。このManifest.permission.POST_NOTIFICATIONSも実装時に忘れやすいので、ぜひ参考にしてください。

private val launcher = registerForActivityResult(
  ActivityResultContracts.RequestPermission()
) { 
  /** 許諾ダイアログが閉じられた。何かやりたいことがあればここに実装。*/ 
}

...

if (Build.VERSION.SDK_INT >= Build.VERSION_CODES.TIRAMISU) {
    TODO("あとで追加実装")
    launcher.launch(Manifest.permission.POST_NOTIFICATIONS)
}

拒否された時の再許諾確認

権限を確認したにもかかわらず拒否されてしまった場合ですが、一般的には次回などで「この権限がXXXという理由で必要なんだ」という権限を必要としている理由を説明した上で再度権限を確認する流れとなります。前項のTODO("あとで追加実装")に追記していきます。

if (Build.VERSION.SDK_INT >= Build.VERSION_CODES.TIRAMISU) {
    if (checkSelfPermission(Manifest.permission.POST_NOTIFICATIONS) == PackageManager.PERMISSION_GRANTED) {
        // 権限を許諾してもらっている。後続処理に流さないでOK
        return
    }
    val shouldShow = shouldShowRequestPermissionRationale(
        Manifest.permission.POST_NOTIFICATIONS
    )
    if (shouldShow) {
        // 過去に許諾確認したけど、許可してくれなかった人。
        // ダイアログなどで権限を必要としている理由を説明した上で再度依頼する。
    } else {
        // それ以外。初回のケース、または「もう表示しない」設定としたケース。
        launcher.launch(Manifest.permission.POST_NOTIFICATIONS)
    }
}

通知の表示処理

そしてManifest.permission.POST_NOTIFICATIONSの許諾を確認をした上で、問題なければNotificationを表示するようNotificationManagerに依頼します

if (checkSelfPermission(Manifest.permission.POST_NOTIFICATIONS) == PackageManager.PERMISSION_GRANTED) {
    val notification = Notification.Builder(this, "id")
        .setContentTitle("this is title")
        .setSmallIcon(R.mipmap.ic_launcher)
        .setContentText("this is text")
        .build()
    NotificationManagerCompat.from(this)
        .notify(null, 0, notification)
}

実際にうまく動作していれば、上記の場合以下のような通知が通知領域に表示されます。

まとめ

今回は通知領域に通知を表示する方法を解説しました。実装はそんなに複雑ではないものの、参照すべき定数を毎回忘れてしまいがちなので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

2024年6月17日月曜日

Android 通知チャンネルを作成する方法を解説

どうも。どっことです。今回は通知チャンネルを作成するための実装方法について解説します。

通知チャンネルを作成する方法

Android 8(Oreo)から 通知領域に通知を表示するためには、その通知に対応する通知チャンネルをあらかじめ作成しておかなければならなくなりました。

以前の記事で「作成した通知チャンネルの設定画面に遷移する」実装方法を解説しましたが、そもそも通知チャンネルの追加方法を解説していなかったので、今回はこちらをテーマに解説していこうと思います。

通知チャンネルの作成

通知チャンネルは以下の手順で作成します。

  1. NotificationManagerのインスタンスを取得
  2. 通知チャンネルインスタンスを生成
  3. NotificationManagerに通知チャンネルの作成を依頼

順番に解説していきます。

NotificationManagerのインスタンスを取得

まずはNotificationManagerのインスタンスを取得します。androidxではNotifcationManagerCompatというクラスが提供されており、今まではAndroidのバージョンがO未満かどうかで制御をする必要がありましたが、このクラスが提供されたことによりAndroidのバージョンを気にせず制御することができるようになりました。

呼び出し方も単純で、以下でOKです。

val manager = NotificationManagerCompat.from(this)

通知チャンネルインスタンスを生成

次に実際に作成する通知チャンネルのインスタンスを生成します。最小の構成では、ID、Importanceとタイトルさえあれば作成できるはずです。

val channel = NotificationChannelCompat.Builder("id", NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_DEFAULT)
    .setName("ChannelName")
    .setDescription("ChannelDescription")
    .build()

実装するとき一番よく忘れるのが、Importanceです。定数はNotificationManagerCompatで定義されていますので、そちらを参照してください。以下が定義されています。

  • NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_MAX
  • NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_HIGH
  • NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_DEFAULT
  • NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_LOW
  • NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_MIN
  • NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_NONE
  • NotificationManagerCompat.IMPORTANCE_UNSPECIFIED

NotificationManagerに通知チャンネルの作成を依頼

最後に生成した通知チャンネルのインスタンスをNotificationManager#createNotificationChannel()で渡して、通知チャンネルの作成を依頼します。

manager.createNotificationChannel(channel)

まとめ

今回は通知チャンネルの作成手順を解説しました。Androidの通知に関する処理は、最新のバージョンになるに連れて必要な実装が増えていくのが辛いところですが、素敵なアプリには必要不可欠な要素の一つだと思いますので、是非ともマスターしたいところですね。

おまけ:通知チャンネルの削除を依頼する

作るのと同じで、NotificationManager#deleteNotificationChannel(id)を呼ぶことで、通知チャンネルの削除依頼することができます。

manager.deleteNotificationChannel(channel)

参考

2024年6月12日水曜日

Mac SourceTreeで間違えたパスワードを記憶してしまったときの解消方法を解説

どうも。どっことです。今回はMacを使っていると時々やってしまう間違えたパスワードの解消方法について解説します。

パスワードを間違えて入力してしまった!そんなとき

最近はPCがID/パスワードをいい感じに記憶してくれるので、とても便利になりました。ただ、そんなPCが間違えたID/パスワードを記憶してしまうと、それを使ってログインやアクセスを自動で試みて、結局失敗してエラーが出て終了。「何かよくわからないけど勝手にアクセスして、勝手に失敗して、エラー吐いて、終わった。だったら最初から聞いてくれ...」状態になります。

エンジニアの方で特によくあるのはSourceTreeだと思います。SourceTreeGithubなどで管理しているGitリポジトリにアクセスするためのクライアントソフトですが、悲しいことに一度パスワードを記憶するとSourceTree側からパスワードを再入力する導線が表示されなくなります。そのためパスワードを間違えて記憶してしまうと「パスワード間違えたのはわかっているから解消させてくれ...」ということになります。ということで今回は、SourceTreeを例とした上記問題の解消方法について解説していきたいと思います。

解消手順

手順は以下の通りです。

  1. キーチェーンアクセスを表示する。
  2. SourceTreeで認証情報を検索する。
  3. 表示された認証情報を削除する。
  4. SourceTreeで再度認証情報を入力する。

順番に解説します。

キーチェーンアクセスを表示する

キーチェーンアクセスを起動します。 Command + Spaceでspotlight検索を表示し、キーチェーンアクセスを表示します。

SourceTreeで認証情報を検索する

キーチェーンアクセスではそのマシンの認証情報をすべて管理しています。検索窓にSourceTreeを入力し、該当の認証情報を探しましょう。

表示された認証情報を削除する

認証情報が見つかったら、右クリックして認証情報を削除しましょう。

SourceTreeで再度認証情報を入力する

ここまでの手順により、マシンからSourceTreeで入力された認証情報が削除されるので、再度SourceTreeから認証情報を入力すれば、正しい認証情報を記憶させることができます。

まとめ

今回はSourceTreeをはじめとした誤った認証情報の解消方法について解説しました。ID/パスワードだけでなく、例えばアクセストークンといった認証情報などもキーチェーンアクセスで管理されているので、今回の内容を参考に解消していただければ嬉しいです。

参考

2024年6月11日火曜日

Android ディスプレイがスリープされるのを無効にする方法を解説

どうも。どっことです。今回は、ディスプレイスリープを無効にする実装方法を解説します。

ディスプレイスリープを無効に設定する

動画の再生中やドキュメントの表示中、タイマー表示中などの画面を常に表示しておきたいケースでディスプレイがスリープしてしまうのは避けたいと思います。アプリ側でディスプレイがスリープしてしまうことを無効にする設定があるので、今回はこちらを解説したいと思います。ただし、スリープを無効にすることは電力消費の観点から必要最低限の範囲で設定することを心がけましょう。

スリープを無効に設定する

スリープを無効にするためにはActivityから参照できるwindowインスタンスに対して、FLAG_KEEP_SCREEN_ONのフラグを設定します。

window.addFlags(WindowManager.LayoutParams.FLAG_KEEP_SCREEN_ON)

スリープ無効設定をクリアする

スリープ無効設定をクリアするためには、windowインスタンスに対して、FLAG_KEEP_SCREEN_ONのフラグをクリアしてあげます。

window.clearFlags(WindowManager.LayoutParams.FLAG_KEEP_SCREEN_ON)

まとめ

今回はディスプレイがスリープされる設定を無効にする実装方法を解説しました。使い所が限られる機能ですが、動画再生などディスプレイをスリープさせたくないような利用方法をアプリに提供する場合、必要な実装になりますので参考にしていただけると幸いです。

参考

2024年6月8日土曜日

Excel(Windows10) Excelではショートカットを設定できる!

どうも。どっことです。今回は、Excelでショートカットキーの設定方法を紹介します。

Excelにショートカットキーを設定する

業務・プライベートに限らず何かとお世話になるExcelですが、なんと自分の好きなコマンドにショートカットを設定することができます。いろいろ機能があるExcelですが、ショートカットでさらに作業の効率化を図ることができるので、ぜひ設定しておきましょう。

設定手順

手順は以下の通りです。

  1. エクセルのオプションを表示する。
  2. クイックアクセスツールバーを選択する。
  3. コマンドの選択から、自分が追加したいコマンドを選択し追加ボタンをクリックします。
  4. 設定がすべてできたら、完了ボタンをクリックします。

設定完了後のショートカットキー

上記で設定が完了します。これにより、クイックアクセスツールバーに追加したコマンドが表示されているかと思いますが、これの左からの位置Altがショートカットキーに対応しています。例えば、一番左の位置にあれば1+Altで対応するコマンドを実行できる。という具合です。

参考

2024年6月3日月曜日

Android ListViewでコンテンツ一覧を表示する実装方法を解説

どうも。どっことです。今回はListViewでコンテンツ一覧を表示する実装方法について解説していきます。

ListViewを使ってコンテンツ一覧を表示する

RecyclerViewの登場によりもはや下火となったListViewですが、昔から開発が続いているアプリや、チームの技術力を加味した技術選定の結果、ListViewを使わざるを得ない状況も多かれ少なかれあると思います。今回は、そんないにしえのコンポーネントとなったListViewによるコンテンツの一覧を表示する方法について解説していきたいと思います。

実装方法

以下の流れで実装していきます。すでにRecyclerViewの記事(こちら)を見てくださっている方は、これとほぼ同じイメージで問題ありません。

  1. ListViewをレイアウトに配置
  2. ArrayAdapterを継承したCustomAdapterクラスを実装
  3. 表示要素を設定する
  4. ListViewCustomAdapterを繋ぎ込み
  5. その他

順番に解説していきます。

ListViewをレイアウトに配置

まずはListViewをレイアウトXMLに配置します。

<ListView
    android:id="@+id/list_view"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent"/>

ArrayAdapterを継承したCustomAdapterクラスを実装

次にArrayAdapterを継承したCustomAdapterを実装します。表示する要素群をコンストラクタのvaluesとして、ArrayAdapterGenericsにその型を指定してあげてください。以下のサンプルは、Int型の要素群を渡しているので、ArrayAdapterGenericsIntを指定しています。

class CustomAdapter(context: Context, values: List<Int>) :
    ArrayAdapter<Int>(context, 0, values) {
    override fun getView(position: Int, convertView: View?, parent: ViewGroup): View {
        TODO("このあと実装")
    }
}

表示要素を設定する

CustomAdapter内で表示要素を処理します。

レイアウトファイルの用意

まずは一覧として表示するために、レイアウトXMLを用意します。今回はファイル名をlist_view_item.xmlとしました。

<androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="wrap_content">

    <TextView
        android:id="@+id/text_view"
        android:layout_width="0dp"
        android:layout_height="50dp"
        android:gravity="center"
        app:layout_constraintEnd_toEndOf="parent"
        app:layout_constraintStart_toStartOf="parent"
        app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" />

</androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout>

用意したレイアウトファイルでViewを生成、表示内容の当て込み

CustomAdapter#getViewメソッドをオーバーライドし、前項目で用意したレイアウトファイルを使ってViewを生成します。そしてそのViewに対して表示内容を設定していきます。

class CustomAdapter(context: Context, values: List<Int>) :
    ArrayAdapter<Int>(context, 0, values) {
    override fun getView(position: Int, convertView: View?, parent: ViewGroup): View {
          // convertViewがあれば(再利用されているViewである)それを、なければ前項目で用意したレイアウトを使ってViewを生成
        val view = convertView
            ?: LayoutInflater.from(parent.context).inflate(R.layout.list_view_item, parent, false)
          // View内に用意したTextViewに表示内容を当てこむ
        val textView: TextView = view.findViewById(R.id.text_view)
        val value = getItem(position)
        textView.text = value.toString()
        return view
    }
}

ListViewとCustomAdapterの繋ぎ込み

最後にListViewCustomAdapterを繋ぎ込みます。このときCustomAdapterのコンストラクタでは、表示要素のリストを渡しましょう。

val listView: ListView = findViewById(R.id.list_view)
listView.adapter = CustomAdapter(this, listOf(12, 23, 34, 45)) 

最終的に、実装した時のイメージは以下になります。

その他

区切り線

ListViewでは区切り線をデフォルトで表示してくれますが、不要であればListViewのパラメータとしてdivider="@null"を設定することで消すことができます。

<ListView
    android:id="@+id/list_view"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent"
    android:divider="@null" />

タップ時の処理

ListViewではタップした時の処理を制御するためのリスナー(OnItemClickLister)も提供されています。

listView.setOnItemClickListener { parent, view, position, id ->
    // 要素がタップされた時の処理
}

高速スクローラ

スクロールバーをタッチすると、高速にスクロールできるタブを表示してくれる。

listView.setFastScrollEnabled(true);

まとめ

今回は、ListViewによるコンテンツ一覧の実装方法について解説しました。使う頻度はもう多くないかと思いますが、いざという時には躊躇わずに使えるようにしておきたいですね。

参考

2024年5月31日金曜日

Android RecyclerViewを使ったコンテンツ一覧の実装方法を解説

どうも。どっことです。今回はRecyclerViewを使ったコンテンツ一覧の表示方法を解説します。

RecyclerViewを使ったコンテンツ一覧の表示

コンテンツの一覧表示する実装方法はいくつかありますが、よくある一般的なものはListViewRecyclerViewです。特にRecyclerViewはリスト表示だけでなく、グリッド表示や横スクロールコンテンツにもこれ一つで対応できるので、実装パターンさえ理解できていれば非常に融通が利くコンポーネントです。今回は、そんな融通が利くRecyclerViewの実装パターンについて解説します。

RecyclerViewを使ってコンテンツ一覧表示を実装する

シンプルな表示の実装は大きく以下の流れとなります。

  1. RecyclerViewを配置
  2. LayoutManagerを設定
  3. RecyclerView.Adapterを継承したCustomAdapterクラスを実装
  4. RecyclerView.ViewHolderを継承したCustromViewHolderクラスを実装
  5. CustomViewHolderCustomAdapterを繋ぎ込み
  6. RecyclerViewCustomAdapterクラスを繋ぎ込み

順に解説していきます。

RecyclerViewを配置

まずはRecyclerViewを画面レイアウトに配置します。ListViewを配置するのと同じ要領ですね。

<androidx.recyclerview.widget.RecyclerView
    android:id="@+id/recycler_view"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent" />

LayoutManagerを設定

次にLayoutManagerを設定します。LayoutManagerRecyclerViewに対して、コンテンツをどのように配置するかを指定してくれるマネージャークラスです。LayoutManagerには、例えば以下があります。

  • 縦横にコンテンツを配置するLinearLayoutManager
  • グリッドにコンテンツを配置するGridLayoutManager
  • キーワードなどを柔軟に並べてくれるFlexBoxLayoutManager

今回はLinearLayoutManagerを使って、縦並びのコンテンツ配置を指定します。

指定方法は2つ。コードで設定する方法と、レイアウトで設定する方法です。

コードで設定する方法

コードからLayoutManagerを設定する方法です。LinearLayoutManagerのインスタンスを生成し、RecyclerView.setLayoutManager()で設定します。

val recyclerView = findViewById<RecyclerView>(R.id.recycler_view)
recyclerView.layoutManager = LinearLayoutManager(this)

レイアウトで設定する方法

レイアウトXMLから設定する方法です。app:layoutManagerで設定するだけです。

<androidx.recyclerview.widget.RecyclerView 
    android:id="@+id/recycler_view"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="match_parent"
    app:layoutManager="androidx.recyclerview.widget.LinearLayoutManager" />

RecyclerView.Adapterを継承したCustomAdapterクラスを実装

次はRecyclerViewで表示する要素を管理しているAdapterクラスを実装していきます。RecyclerView.Adapterを継承した、CustomAdapterクラスを作成します。

class CustomAdapter : RecyclerView.Adapter<ViewHolder>() {
    override fun onCreateViewHolder(parent: ViewGroup, viewType: Int): ViewHolder {
        TODO("このあと実装")
    }

    override fun getItemCount(): Int {
        TODO("このあと実装")
    }

    override fun onBindViewHolder(holder: ViewHolder, position: Int) {
        TODO("このあと実装")
    }
}

次の項目で、実際に表示するコンテンツ要素を実装するのですが、それができたらこちらのCustomAdapterクラスと繋ぎ込みをしていきます。

RecyclerView.ViewHolderを継承したCustomViewHolderクラスを実装

では、RecyclerViewで表示するコンテンツ要素部分を実装します。RecyclerView.ViewHolderを継承した、CustomViewHolderクラスを作成します。

レイアウトファイルの作成

レイアウトファイルを作成します。これはあとでCustomViewHolderに渡します。ここではファイル名をview_holder_sample.xmlとしておきます。

<androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    xmlns:app="http://schemas.android.com/apk/res-auto"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="wrap_content">
    <TextView
        android:id="@+id/text_view"
        android:layout_width="0dp"
        android:layout_height="50dp"
        android:gravity="center"
        app:layout_constraintEnd_toEndOf="parent"
        app:layout_constraintStart_toStartOf="parent"
        app:layout_constraintTop_toTopOf="parent" />
</androidx.constraintlayout.widget.ConstraintLayout>

CustomViewHolderの実装

RecyclerView.ViewHolderを継承したCustomViewHolderクラスを実装します。細かい実装は、後述の繋ぎ込みをしながら実装します。

class CustomViewHolder(itemView: View): ViewHolder(itemView) {
    // まずはこれだけ
}

CustomAdapterCustomViewHolderを繋ぎ込み

ここまでできればもうすぐです。実装したCustomAdapterCustomViewHolderを繋ぎ込んでいきましょう。実装が必要な箇所は大きく2箇所、onCreateViewHolderonBindViewHolderです。

繋ぎ込み1: onCreateViewでCustomViewHolderを生成

onCreateViewHolderは表示するCustomViewHolderを生成する箇所です。ここではあくまで生成だけで、実際に表示する要素を当てこむ箇所がonBindViewHolderとなります。今回はサンプルのため、表示件数は10件とします。

class CustomAdapter : RecyclerView.Adapter<ViewHolder>() {
    override fun onCreateViewHolder(parent: ViewGroup, viewType: Int): ViewHolder {
        // onCreateViewHolderで、CustomViewHolderを生成する。
        return CustomViewHolder(LayoutInflater.from(parent.context).inflate(R.layout.view_holder_sample, parent, false))
    }

    override fun getItemCount(): Int {
        return 10 // 今回はサンプルのため、10件だけ表示することとします。
    }

    override fun onBindViewHolder(holder: ViewHolder, position: Int) {
        TODO("このあと実装")
    }
}

繋ぎ込み2: CustomViewHolderでの表示処理を追加実装

先ほど追加したCustomViewHolderに表示用のTextViewへの参照を持たせておきましょう。

class CustomViewHolder(itemView: View): ViewHolder(itemView) {
    val textView: TextView = itemView.findViewById(R.id.text_view)
}

繋ぎ込み3: onBindViewHolderで表示内容を当て込み

先ほど追加したCustomViewHolderTextViewを参照し、onBindViewHolderで表示内容を当てこんでいきます。

class CustomAdapter : RecyclerView.Adapter<ViewHolder>() {
    override fun onCreateViewHolder(parent: ViewGroup, viewType: Int): ViewHolder {
        // onCreateViewHolderで、CustomViewHolderを生成する。
        return CustomViewHolder(LayoutInflater.from(parent.context).inflate(R.layout.view_holder_sample, parent, false))
    }

    override fun getItemCount(): Int {
        return 10
    }

    override fun onBindViewHolder(holder: ViewHolder, position: Int) {
        if (holder is CustomViewHolder) {
            holder.textView.text = position.toString()
        }
    }
}

RecyclerViewCustomAdapterを繋ぎ込み

あとは、画面レイアウトに配置したRecyclerViewCustomViewHolderを繋ぎこむだけです。

val recyclerView = findViewById<RecyclerView>(R.id.recycler_view)
recyclerView.adapter = CustomAdapter()

実際に実装した結果は以下のように表示されるかと思います。

今回はひとまずこれで完成です。お疲れ様でした。

さて、上記でシンプル(=必要最低限)な実装を解説しましたが、実際にRecyclerViewを利用する場合、以下のような機能も実現したい場合がほとんどだと思います。

  • 表示要素は動的にしたい。
    • 例えばTODOリストなどに使うなら、解説した実装だと満たせません。
  • クリックしたらその要素に対応する画面を表示したい。
    • ListViewではOnItemClickListenerというインターフェースが用意されていますが、RecyclerViewは自分で定義・実装が必要になります。

まとめ

今回はRecyclerViewに関するシンプルな実装を解説しました。さまざまな使い方ができるRecyclerViewの使い方をマスターしたい人は最初の一歩として参考にしていただけると幸いです。ただ、上記の通りまだまだ実際の利用にはアプローチが足りていないので、次回は上記のようなより実用に近い機能の実装方法について解説したいと思います。

2024年5月7日火曜日

Android Retrofitを使った情報取得する実装を解説

どうも。どっことです。今回は、Retrofitを使った情報取得する実装について解説します。

Retrofitを使った通信処理の実装

他の言語ではいくつか紹介していましたが、そもそもAndroidを紹介していないことに気づきました。そんなわけで今回は、Androidのデファクトスタンダードの一つとなっているRetrofitというライブラリを使った通信処理の実装を解説します。

実装手順

以下の手順で実装していきます。

  • build.gradleにライブラリを追加
  • AndroidManifest.xmに通信するパーミッションを追加
  • Retrofitによる通信処理の実装1
  • 通信するためのIFと、レスポンスデータクラスを追加
  • Retrofitによる通信処理の実装2

順に解説していきます。

build.gradleにライブラリを追加

まずはbuild.gradledependenciesに以下を追加します。

dependencies {
    // moshiライブラリ。Jsonをデータオブジェクトに変換してくれる。
    implementation("com.squareup.moshi:moshi-kotlin:1.15.1")
    // retrofitライブラリ。通信処理してくれるライブラリ。
    implementation("com.squareup.retrofit2:retrofit:2.11.0")
    // moshi-converter。 retrofit で moshi をいい感じに使ってくれるためのもの。
    implementation("com.squareup.retrofit2:converter-moshi:2.11.0")
}

AndroidManifest.xmに通信するパーミッションを追加

アプリ上で外部通信する場合、AndroidManifest.xmlにパーミッションの宣言が必要です。

以下を追加します。

<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />

Retrofitによる通信処理の実装1

今回利用するAPIとして、サンプルAPIを公開している以下を利用させていただきました。

まずは実際に通信処理をするインスタンスを作るため、Retrofitのインスタンスを生成しましょう。

val retrofit = Retrofit.Builder()
  .baseUrl("https://api.sampleapis.com")
  .addConverterFactory(
      MoshiConverterFactory.create(
          Moshi.Builder()
              .add(KotlinJsonAdapterFactory())
              .build()
      )
  .build()
  • baseUrlは接続先URLのドメインを指定します。パスは後述するインターフェース側に記載します。
  • addConverterFactoryは、通信結果により取得したJsonを解析させるためのライブラリを指定します。今回はMoshiライブラリを指定しています。

用意したretrofitオブジェクトは後ほど利用します。

通信するためのIFと、レスポンスデータクラスを追加

通信するためのインターフェースと、レスポンスデータクラスを追加します。

インターフェースはメソッド(@GET)やretrofitオブジェクトのドメインからのパス(/coffee/hot)を指定し、レスポンスとしてどのようなデータを返却してもらうかを定義します。

interface ApiInterface {
  @GET("/coffee/hot")
  fun hotCoffee(): Call<List<Coffee>>
}

またレスポンスデータとしてCoffeeクラスのリストを定義します。今回は簡単のため、titleだけを解析対象としてデータ定義します。

data class Coffee(val title: String)

他のデータも取得したい場合は、対応するものをメンバ変数に定義すれば解析してくれます。

Retrofitによる通信処理の実装2

先ほど追加したインターフェースを渡して、実際に通信処理してくれるインスタンスを生成しましょう。

val api = retrofit.create(ApiInterface::class.java)

あとは、生成したインスタンスで通信処理を依頼します。enqueue()メソッドで通信処理を非同期に依頼します。

api.hotCoffee().enqueue(object : Callback<List<Coffee>> {
    override fun onResponse(p0: Call<List<Coffee>>, response: Response<List<Coffee>>) {
        Log.d("RetrofitActivity", "response.isSuccessful:${response.isSuccessful}")
        Log.d("RetrofitActivity", "response.code:${response.code()}")
        Log.d("RetrofitActivity", "response.message:${response.message()}")
        Log.d("RetrofitActivity", "response.raw:${response.raw()}")
        Log.d("RetrofitActivity", "response.body:${response.body()}")
    }
    override fun onFailure(p0: Call<List<Coffee>>, error: Throwable) {
      // エラーハンドリング
      Log.w("RetrofitActivity", "onFailure", error)
    }
})

なお同じ通信処理の依頼でexecute()というメソッドがありますが、こちらは同期的に通信処理を依頼します。Androidではメインスレッドで通信処理を実施するとクラッシュしてしまうので、利用するタイミングの検討が必要となります。

まとめ

今回は、Retrofitを使った情報取得する実装について解説しました。通信処理による情報取得・送信はモバイルアプリでは必須な機能となるので、ぜひ参考にしてくださいね。

参考

2024年5月5日日曜日

Android mockito-kotlinを使ったテストコードの書き方を紹介

どうも。どっことです。今回は、mockito-kotlinライブラリを使ったKotlinでの単体テストの書き方を紹介します。

mockito-kotlinを使ったモック化

CI/CDの重要性が注目されて久しいですが、単体テストをはじめとしたテストコードを実装できるエンジニアはまだまだ多くありません。またテストコードは実装経験あるけど、いざ実装しようとした時に「あれってどうやるんだっけ」となるような、テストコードの実装がまだ手に馴染んでいない人も多いかと思います。

今回は単体テストのテストコードを実装する上で必須のテクニックとなるモック化について紹介したいと思います。

モック化とは

他の機能の影響によりテストが不安定な状態となることを防ぐため、あらかじめ固定の値を返したり、特定の振る舞いをさせるように指定しておくことです。

実装方法

以下の順に解説していきます。

  • 使用するライブラリ(mockito-kotlinライブラリの紹介)
  • 導入方法
    • 実装方法

    使用するライブラリ

    オブジェクトをモック化するにあたり、JavaやKotlinではさまざまなモック化ライブラリが公開されています。今回はその中のひとつであるmockito-kotlinを使った導入・実装方法を解説していきます。

    mockito-kotlin

    もともとJavaのモックフレームワークとして利用されているMockitoライブラリを、Kotlinでも簡単に利用できるような機能を具備しているライブラリがmockito-kotlinです。公式ページを参考欄に載せておくので、詳しい情報をお探しの方はそちらを参照してください。

    導入方法

    いつものごとく、build.gradleのdependenciesに追記します。以下を追加してください。

    dependencies {
      testImplementation "org.mockito.kotlin:mockito-kotlin:5.3.1"
    }

    実装方法

    それでは、モック化する実装方法について解説します。

    モック化の実装①戻り値の固定化

    戻り値を固定化する実装は以下です。 mockでモックするクラス、onでモックするメソッドを指定します。そしてdoReturnで戻り値を指定します。

    val mock = mock<Sample> {
        on { sample() } doReturn "sample"
    }

    モック化の実装②例外

    メソッドが呼ばれた時に特定の例外を投げるようなモックの実装は以下です。doThrowで例外を指定します。

    val mock = mock<Sample> {
        on { sample() } doThrow IllegalStateException()
    }

    モック化の実装③振る舞いの指定

    メソッドが呼ばれた時に特定の振る舞いをさせるモックの実装は以下です。doAnswerで具体的な振る舞いを指定します。

    val mock = mock<Sample> {
        on { sample() } doAnswer {
            // do anything.
        }
    }

    まとめ

    今回は、テストコードを実装する上で必要不可欠なテクニックであるモック化をmockito-kotlinライブラリを使って実装する方法について解説しました。他の機能に依存しない疎結合なテストコードを実装するためにモック化は重要なテクニックとなるので、手に馴染むまで何度も実装しましょう。

    参考

    2024年2月1日木曜日

    GitHub draft pull requestを作成する方法を解説

    どうも。どっことです。今回はGitHubにおける draft Pull Requestの手順を記載します。

    GitHubでdraft Pull requestを作成する

    GitHubではPull Request(以下、PR)を作成するとき、ステータスをdraftとして作成することができます。これにより、
    「とりあえずこんな感じで進めてます!見てほしいです!」

    「こんな感じに実装していますがうまく動きません!何かわかりますか?」
    など、チーム内での方向性の補正や問題の共有に利用することができます。

    draft PRの作成方法

    draft PRの作成手順は通常のPRを作成する手順とほぼ同じです。

    1. Pull Requests タブから マージ元/マージ先ブランチを選択し、Create PRをクリックします。
    2. PR作成に必要な項目を入力します。
      • ここまでは通常のPRの作成手順と同じだと思います。
    3. Create pull request▽をクリックしドロップダウンを表示します。その中からCreate a draft pull requestをクリックすることでdraft PRを作成することができます。

    作成後も、draftと通常(read for review)のステータスを切り替えることができます。

    • マージボックスにあるReady for Reviewをクリックすると、レビュー準備完了のステータスにすることができます。
    • Reviewers欄にあるConvert to draftをクリックすると、逆にそのPRのステータスをdraftにすることができます。

    まとめ

    今回はdraft PRの作成方法について解説しました。昨今、Githubをはじめとするソースコードホスティングの利用はエンジニアには必須のスキルとなりました。そのようなサービスの機能を十分に利用することで、開発を効率よく進めていきたいですね。

    参考

    移行予定

    どうも。どっことです。 タイトルの通りですが、諸事情により GitHubPage に移行予定です。 https://mkt120.github.io/ この備忘録に記載の内容を転記しつつ、今後はこちらのページを更新していく予定です。