2024年11月4日月曜日

Android 追加読み込みListViewを実装する方法を解説

どうも。どっことです。今回はListViewに追加読み込みする機能を実装する方法について解説します。

追加読み込み機能を持つListView

またまた、いにしえのListViewに関する解説です。RecyclerViewはカスタマイズ性に長けていますが、「単に一覧で表示してくれればいい」程度であれば、シンプル実装できるListViewもまだまだ使い道のあるコンポーネントかと思います。今回はそんなListViewで、追加読み込みをする機能の実装について解説しようと思います。

追加読み込みListViewを実装する

実装手順は以下の通りです。

  1. 読み込み表示Viewを実装する
  2. 読み込み表示Viewを表示する
  3. 読み込み処理タイミングを検知する

順番に解説していきます。

読み込み表示Viewを実装する

まずは読み込み表示用のViewを実装します。一般的にはプログレスを表示する形かと思いますので、そのViewを用意しておきます。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<FrameLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
    android:layout_width="match_parent"
    android:layout_height="50dp">

    <ProgressBar
        android:layout_width="match_parent"
        android:layout_height="match_parent" />

</FrameLayout>

読み込み表示Viewを表示する

次に読み込み表示用Viewの表示処理を実装します。ListViewにはFooterViewとしてViewを追加することができるので、ここに読み込み表示Viewを設定します。

listView.addFooterView(createFooterView())
fun createFooterView(): View {
    return layoutInflater.inflate(R.layout.view_progress, null)
}

読み込み処理タイミングを検知する

読み込み処理を実装します。OnScrollListener#onScrollを使って、スクロールが最下部に来た時を検知し、読み込み処理を実施します。

listView.setOnScrollListener(object : OnScrollListener {
    override fun onScrollStateChanged(view: AbsListView?, scrollState: Int) {
        // ここでは気にしない
    }
    override fun onScroll(view: AbsListView?, firstVisibleItem: Int,visibleItemCount: Int, totalItemCount: Int) {
        if (totalItemCount == firstVisibleItem + visibleItemCount) {
            // todo:すべての要素が表示されたので、追加読み込みを処理する
        }
    }
}

onScrollStateChangedが気になる人は、判定処理をあらかじめ実装したinterfaceを定義して、そちらを渡すような実装としても良いかもしれません。

interface OnBottomScrolledListener : OnScrollListener {
    /**
     * 最下部までスクロールされたことを検知
     **/
    fun onScrolledToBottom()

    override fun onScrollStateChanged(view: AbsListView?, scrollState: Int) {
        // ここでは気にしない
    }
    override fun onScroll(view: AbsListView?, firstVisibleItem: Int, visibleItemCount: Int, totalItemCount: Int) {
        if (totalItemCount == firstVisibleItem + visibleItemCount) {
            onScrolledToBottom()
        }
    }
}
listView.setOnScrollListener(object : OnBottomScrolledListener {
    override fun onScrolledToBottom() {
        // 最下部までスクロールされたことを検知したので、追加読み込みする
    }
}

また「読み込んだ結果、追加分が0件だった」場合に再度読み込み処理が実施されないよう、フラグなどでの管理も入れておきます。

listView.setOnScrollListener(object : OnBottomScrolledListener {
    override fun onScrolledToBottom() {
        if (!isLoadNecessary) {
            // 何もせず終了
            // このタイミングで読み込み表示Viewも消しておきましょう
            listView.addFooterView(null)
            return
        }
        // 最下部までスクロールされたことを検知したので、追加読み込みする
    }
}

まとめ

今回は下スクロールしたら追加読み込みしてくれるListViewについて解説しました。前回の解説でもコメントしましたが、RecyclerViewの登場によりListViewはもはやいにしえのコンポーネントとなっていますが、やはり初期装備が揃ってくれているおかげで実装が簡単という点がAndroidエンジニア初心者には優しいですね。

参考

2024年11月1日金曜日

Android 久しぶりにzxing-android-embedded を使ってみたので紹介

どうも。どっことです。今回はzxingを使ってみたので紹介します。

zxingを使ってQRコード/バーコードリーダーを実装する

一時期流行りましたよね。バーコードとか、 QRコードとか読み取って、いい感じになにかやること。ネイティブアプリで。そんな時に、今回使用したzxingというライブラリが非常に使いやすく、何度も私を助けてくれました。今回は、久しぶりにこのライブラリを使ってQRコード読み取り画面を実装してみたので紹介したいと思います。(最近はAndroid標準のカメラがいろいろ読み取ってくれるからもう出番ないんだよなぁ。。。

zxingの組み込みと実装の手順

ライブラリの追加(app/build.gradleに追記)

ライブラリを追加するので、例の如くapp/build.gradledependenciesに以下を追加します。

dependencies {
  implementation 'com.journeyapps:zxing-android-embedded:4.3.0'
}

AndroidManifest.xmlに追記

今回はライブラリ側で「この制御をいれてね」という案内があるのでそれに従います。

<application android:hardwareAccelerated="true" ... >

実装

ハードウェア(カメラ)の制御や、読み取った時の解析はすべてzxing側でやってくれるので、アプリ側からは呼び出す箇所と、読み取り結果を受け取るところだけを実装すればOKです。こちらも例の如くActivityResultLauncherを使ってライブラリの画面を呼び出し・読み取り結果を制御します。

private final ActivityResultLauncher<ScanOptions> barcodeLauncher = registerForActivityResult(new ScanContract(),result -> {
    if(result.getContents() == null) {
        Toast.makeText(this, "Cancelled", Toast.LENGTH_LONG).show()
    } else {
        Toast.makeText(this, "Scanned: " + result.getContents(), Toast.LENGTH_LONG).show()
    }
})
public void launch(View view) {
    barcodeLauncher.launch(new ScanOptions())
}

まとめ

今回はzxing-androidを使ってみたということで紹介しました。標準の機能が便利すぎるとはいえ、まだまだ使い所はあるかと思いますので、是非参考にしていただければと思います。

参考

移行予定

どうも。どっことです。 タイトルの通りですが、諸事情により GitHubPage に移行予定です。 https://mkt120.github.io/ この備忘録に記載の内容を転記しつつ、今後はこちらのページを更新していく予定です。